【MXR Blue Box C11 & True Bypass MOD】
MXRのロングセラーのひとつ
Blue Boxオクターブファズを
モディファイします。
<モディファイ内容>
①C11コンデンサ定数切替えスイッチ増設
②トゥルーバイパス化
③LED交換
です。
このBlue Box、発売は1977年
ファズの調整と2オクターブ下の音を
ブレンドするノブ2個だけのシンプル構成
特徴的な音作りが出来るユニークな
エフェクターです。
Sonic Youthの使用で知られてますね。
以前Sonic Youthがどの曲でBlue Boxを
使っているか質問をいただいたのですが、
Female Mechanic Now on Duty や
Anagrama を聞いて聞いてもらえれば
Blue Boxの音を確認できます。
こちらの3:37辺りからBlue Boxが写っています。
こちらは音源のみですが、分かりやすいです。
飽和したゲーム音や特殊奏法を使って音作りをしていますね。
前置きが長くなりましたが、
モディファイ内容について
詳細を述べます。
<C11 MOD>
基板のC11*にあるコンデンサを取り外し
直結する改造です。
*C11は基板/回路上で11番コンデンサを
差します。
Blue Boxはワイルドでカオスな音作りが
できるペダルですが、
エフェクト時に音量が下がることや
高音弦での音の途切れやコード弾きできない
ことで使いづらいといった評価が昔から多く、
当時からC11のコンデンサを直結する改造が
されてきました。
C11のコンデンサはフィルターとして機能して
いるので、これを取り外すことでC11でカット
されて音域を出し音量ドロップを改善ます。
バッファー・ブースターを内蔵して更に
音量を上げることも可能ですが、今回は
コンデンサ部分のみ改造に取りかかります。
C11の改造には3Pのトグルスイッチ
(ON-OFF-ONと3点切替えが出来るタイプ)
のものを使い、
MXR本来の定数 ⇄ 直結 ⇄ 別の定数
の3種類を選べるようにします。
Blue Boxは初期のスクリプト期から
現在に至るまで何度か基板仕様が変わって
来ており、C11コンデンサの箇所を示す
マーキングがなされていないものもあります。
今回のBlue Boxは最近のもので
赤基板でコンデンサのマーキングもされています。
<トゥルーバイパス化>
トゥルーバイパス化はミレニアム方式ではなく、
トゥルーバイパススイッチに交換し完全に
バイパス化します。
近年のMXRコンパクトエフェクターは
フットスイッチがPCB固定タイプになっており、
トゥルーバイパススイッチの本体部分を
納めるクリアランスが取れないので、
基板を切削加工しスイッチのスペースを確保します。
基板を切り取るため、パターンの一部をカット
します。このため、ここはのちほどワイヤリングを
行い回路を再結線します。
<LED交換>
依頼主さまのご指定でLEDを青色に交換します。
レンズはクリア(透明)で発光時のみ青色に点灯
するタイプにします。
さて、いよいよBlue Boxのモディファイに
取りかかります。
まずはバラします。
赤い基板が出て来ました。
各パーツを丁寧に外していきます。
Blue Boxにフィルター定数切替え用の
3点切替えトグルスイッチを搭載します。
部品が並ぶ わずかなスペースを狙って・・・
ここがスィートスポット!
ぴったり入りました。
前編はここまでとなります。
これからトグルスイッチ取り付け、
基板切削加工&トゥルーバイパス化、
LED交換を行います。
続きは後半で!
↓↓↓
MXR Blue Box C11 Mod & トゥルーバイパス化完了