JMI Tone Bender の比較と選び方

JMI Tonebender

Tone Benderの種類

Tone Benderって何種類も出てて選ぶのが難しいとよく言われますので、今日はJMIから何種類も出ているTone Benderの選び方について書いてみようと思います。

まずJMIからTone Benderのレプリカって何種類出てるの?ってことですが、現在下記(1)〜(8)のものが出ています。((8)のMKIIIは販売終了しました。)

【MKIシリーズ】1965年頃のモデル
(1) MKI プロトタイプ(木製筐体の試作機)
(2) MKI メタルケース
(3) MKI ミックロンソン・シグネチャーモデル
(4) ZONK MACHINE MKI(MKIと同時期に他社が出したコピーモデル)

【MKI.5シリーズ】1966年頃のモデル
(5) MKI.5
【MKIIシリーズ】1966年〜1967年頃のモデル
(6) MKII
(7) MKII Professional

【MKIIIシリーズ】1968年頃のモデル
(8) MKIII
ちなみに「MKI」の「MK」は「エムケー」、「I」はローマ数字の「1」です。MKIは「エムケーワン」となります。「II」は2、「III」は3となります。

各機種の特徴について

各機種の特徴を一覧表にまとめました。(表をクリックして拡大)
JMI Tone Bender 比較表

ファズの音に一番影響を与えるのは使用されているトランジスタですので、その出音キャラクタで選ぶことになるのですが、求める出音イメージをつかむために代表的な使用ミュージシャンも掲載しておきます。

(1)〜(3)のMKIは筐体やノブ、付属品(木箱や本・写真のおまけ)等の違いはありますが、出音傾向は同じです。

ジミーペイジが使用していたMKII Professionalはロジャーメイヤーがモディファイしています。

ビートルズフリークの方には、ジョンがアップルのレコーディングスタジオで触っている写真が有名なWEM社のPep Boxを完全再現したSTUDIO 2というモデルもあります。

MKI、MKI.5、MKII、MKIIIを比較したビデオがYouTubeにありましたので、英語ですが、こちらもぜひご参考にしてください。

おまけネタ

最後にカルト的な小ネタを2つ

○MKIではラグ板で部品を取り付けていますが、MKI.5からはユニバーサル基板への取り付けに変更されました。ユニバーサル基板はアルミ筐体にブラケットで取り付けられアースもしっかり取れています。MKI.5はバイパス時に入出力信号をグランドに落としている(アースしている)ことから、MKI.5からトルゥーバイパス機となりました。

○MKII Professionalに搭載されているOC81Dですが、これはMullard(ムラード)がもともとラジオの音声ドライバとして開発したゲルマニウムトランジスタです。希少性と音声特性から今では大変高価な部品となっています。

JMI Tobe Benderの詳しい情報はこちらから
(SOUND ALFAのネットショップにリンクしています。各ページでサンプル音源やビデオが視聴できます。)

カムロ Caboolture 2段増幅式オーバードライブ

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