downy/unkie のギタリスト、青木裕 氏にお借りした機材を
unbuildしてます。
どちらもリアル・ヴィンテージ。
使い込まれていますが、
オリジナルコンディションを保っています。
(写真をクリックすると別ウインドウで拡大されます)
そんな大切な機材をバラしているのには理由があります!
青木氏のエフェクターサウンドの秘密に迫り、
現代に入手できる部品を使って音を再現しようという試み。
そしてシグネチャーモデルにまで
昇華させるのが今回のミッション!
詳しくは、「第一回エフェクターをツマミに飲む会」をご参照
青木氏のエフェクターの特徴といえば、
乾いたサウンドで、軽いクランチでもバリバリと
引っかかりのある音。
RATをプリアンプ的に用い、
TS9 Tube Screamerでブーストさせているのが、
unkieギターサウンドの基本セッティング
RATもTS9もどちらもいい感じに乾き枯れた音を出すんです。
RATもTS9も製造時期やロットによってエフェクトを変えた時の
ニュアンスにバリエーションがあるので、実際に氏の使用している
機材をお借りし、ばらしてしまいました。
いわゆるRAT1 ブラックフェース。
ケース表面がツルツルのバージョン。
(現行品はケース表面がザラザラ)LEDはありません。
どっしり重く、ローファイな仕様。とても硬派なエフェクターです。
青木さんはRAT1のスペアを多数お持ちですが、
今回お借りしたRATはロット番号は05台。
RATの情報は沢山ありますが、
製造時期によってバージョンが違うので、
基板パターンと使用部品をしっかり確認。
オペアンプはモトローラ製のLM308Nを搭載。
コンデンサ類や抵抗もハイファイ無縁のかっこよさ。
ポットデートは86年。ブラックフェースの初期モデルと考えられます。
(87年から基板が変わるため、RAT1 Black Faceとしては中期)
外観上の違いはありますが、中身はホワイトフェースと同じです。
ホワイトフェースと一部コンデンサの外観・色も違いますが
これは調達時期により入手できた部品の違いと考えられます。
つぎにIbanez TS9 Tube Screamerを解体!
シリアル番号から82年製と判断されます。TS9の初期モデルです。
裏ブタを外したあたりから、80年代の香り、いや昭和の匂いが
漂ってきます。
そして、こちらが基板の部品が装着されている面。
昭和臭がMAX全開です(笑)
搭載されいるオペアンプはJRC4558D艶有り 2000番台のもの。
TS9はのちに2043DDが搭載されますが、音は全く別物です。
部品の確認はできましたが、
この音を再現性高く作るのは大変そうです。
いままで何台もTS9を作って来ましたが、
現代のパーツで作ると音がクリアになりすぎたり、歪み過ぎたり。
かと言ってオペアンプをJRC4558の2000番台の艶有りに
したところで同じ音になるわけではないので。
何パターンも基板を作っていろいろ試していきます。
というわけで、皆さんのご声援よろしくお願いします!!
=========<とりあえず、本編おしまい>============
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=================<番外編>=====================
unkie / downy 青木裕さんデザインの「ほねじみへん」Tシャツがすごくクールです。
ネットショップ http://yonpo.info/?pid=59243494 より
CamuroのチームビルダーMuuroは早速発注してました。
サイズは、レディースM、メンズS、メンズM、メンズLなので、残念ながら僕のXXLサイズはないんですが、Muuroから「チビTを着こなせ」と言われてしまいました。
しかし胸囲120cm、Eカップの僕が着たら(もし入ったらだけど)、かなりやばいことになりそう・・・
それでは、みなさん、夏バテに気をつけて、今週もがんばってまいりましょう!!