こちらのブログで何度も書いていた
MXRサイズの2個盛りエフェクター、
BACIという名で昨日無事出荷完了しました!
ブログを読まれている方はもう十分ご存知ですが(笑)、
こちらのペダル、依頼主のご要望で、MXRサイズの筐体に
LovepedalのKalamazoo改良版と
ProcoRAT2 MODを
搭載しているものです。
BACIの内部接続順はギター側から
Kalamazoo(カラマズー)→RAT2→アンプ となっています。
Kalamazooのオリジナルは割りとローファイ風な
サウンドなのですが、これはご依頼主から
「KLON CENTAUR風に」というご希望があり、
Camuro版Kalamazooはオリジナルより
少し艶やかキラキラした音にしています。
フィルターノブはトーンと同じ方向(右に回すと高域が出る)に
変更してあります。
RAT2側はLM308を搭載し荒く少し太めのサウンドになっています。
またODモードを取り付け、歪みのニュアンスを変えられるようにしています。
BACIの2つの歪みを同時に踏む(Kalamazoo側をバッファー的に設定し、RATで深く歪ませる)とRAT単体の場合より、深く太い歪が得られます。
Proco RAT2、Camuro BACI、Lovepedal Kalamazooをつないだサウンドチェックの写真です。この時の音源は後々掲載したいと思います。
簡単なレビューですが、それぞれの音を比較したところ、Kalamazooサイドは音の艶やかさではCamuro製作品ですが、ここは味付けの違いであって、基本的な音の傾向(歪、トーン)ではほぼ同じに仕上がっています。
Kalamazooオリジナルのややもわっとした音が好みの方もいらっしゃると思います。RATサイドは、Camuroの方が音が太く、RATオリジナルの方がシャリっとした音になっています。
今回、KalamazooとRAT2を同時踏みした時にピーという高いノイズが発生し、この問題を解決するのに試行錯誤したため、出荷が大幅に遅れてしまいました。製作依頼者の方には大変ご迷惑をおかけしました。
結局、レイアウトと定数を見直し、ノイズ発生要因を全て排除して、基板を作り直しました。
こちらの基板が出荷バージョンです。
MXRサイズという限られたスペースに2台の歪みを近接して搭載するという今回のエフェクター製作依頼品、ノブの数だけでも7個あり、これにトグルスイッチも1個加わり、かなりチャレンジングでした。基板を2段重ねにするという小技を使っていますが、ハンドメイドでも表面実装基板並みの回路を製作できました。この実績を今後の製品開発に活かしていきたいと思います。
実は・・・KLON CENTAURの製作依頼が来ていますが、クローンケンタウルスのモディファイ版で少し回路が複雑になるので、ここでもハンドメイドだけど集積技術が必要となってくるので、今回の経験を活かした構成を考えてます。
乞うご期待!