僕が子供の頃、日本は欧米諸国から「まねばっかり」と言われていました。僕が初めてヨーロッパに旅行した時(1985年)ですら、カフェやバールで会う欧州の人から「車、カメラ、電化製品、日本はマネばかりだ」と言われましたから、、、汗
今じゃ、日本人が隣国に対して「模倣国家」とか「コピー大国」とかいう時代になりましたが、日本にもそんな時代がありました。
しかし、ものづくりに携るものとしては、60年代・70年代の日本のものづくりの凄さには敬服しますし、いまの日本があるのもそんな先人・先輩たちのおかげと感謝しています。
昨日は秘密会議(?)のあと、そんな気持ちをいだいて、小平の楽器屋さんに行ってきました。
向かった先は、西武新宿線の小平駅から5分くらい歩いた住宅地の中にある じゃべらぼう さんと、武蔵野線の新小平駅近くの未来屋さんの2軒です。
西武新宿線 小平駅 北口
じゃべらぼうさんは「あれ、こんなところに楽器屋さん?」って場所にある楽器屋さんです。昨年新築されたようで、すっかりきれいなお店になっていました。
住宅街に突如出現! じゃべらぼう さん
じゃべらぼうさんでは、Grecoのオリジナルギター GO-1200 (78年製)やバイオリンベース GRECO VB-65 LH (88年製)を試させてもらいました。グレコのバイオリンベースは玉数は多いですが、古いレフティー仕様で状態のいいのは珍しいですね。
その後は、ジャパンヴィンテージ専門の未来屋さんに行きました。青梅街道駅と新小平駅の中間に位置します。じゃべらぼうさんから歩いて30分くらいでした。
未来屋さんについたのは日没後でした。
ショーウィンドウも楽しめます。
Ganson Les Paul ガンソン レスポール
Gaban Les Paul ギャバン レスポール
お見せの中にはYAMAHAやTokaiも置いてありましたが、どちらもクオリティ高いですね!
それにしても、この時代は、Gで始めるブランドやFで始まるブランドがいろいろ出てきましたね。
Greco、Gaban、Gibbon、Ganson、Fernandes、Fesher、Founder
Gansonは春日楽器の岩村工場から取ったようです。
外部リンクになりますが、こちらのサイトに、ブランドと製造元・販売元がまとめてあります。
http://www.retro1955.com/brand/brand.htm
こういったジャパンヴィンテージに触れると、当時から日本の楽器作りというのは、単に形だけ模したコピーではなく、職人的気質で作り上げたものだということが伝わります。本物が手に入らなく、写真とスペックから再現したものもある、というくらいですからすごいことだと思います。
いまの中国も60年代・70年代の日本の状況と同じだという人がいます。確かに中国製のクオリティは近年大きく進歩しています。しかし、私は前職で中国の生産現場を何箇所も見ましたが、この職人気質というかメーカーのプライド・ものづくりへのこだわりが微妙に違うのではと思います。
この時代に生きるものとして、いまから何十年後にもジャパンヴィンテージというカテゴリが存在するよう、ものづくりへ情熱を捧げていきたいです。