Fulltone Style Knob フルトーン タイプ ノブ 寸法とポット規格

今日はちょいと渋いお話、フルトーン・スタイルのノブについてです。
僕もずいぶんお世話になっている、Fulltoneに使われているノブなんですが、ちょっと訳あって外径と高さを調べなくてはならなくなりました。
ノブだけじゃなくて他の部品もだけど、普段使ってるのに、寸法って覚えていないこと多いんです。もちろん大きさの感覚はあるし、穴あけやケースの中心線を出すための寸法は覚えてますが、ノブとかいつも手元にあるので、わざわざ寸法を測って使うことが少ないんですよ。
Fulltone Style Knob フルトーン タイプ ノブ
フルトーンスタイルのノブ、このノブと高輝度青色LEDの組み合わせが、一時はハンドメイドエフェクターの象徴のような存在でしたね。
もっとも本家のFulltoneは高輝度ブルーのLEDでは無く、そこまで輝度を高くしていない赤や緑とオーソドックスなスタイルだけど、、、
僕もMXRのPhase 90やBOSSのBD-2にフルトーンノブを取り付け、ノブだけモディファイを楽しんだ時期がありました。確か2007年頃かな?
いまじゃ、フルトーンタイプのノブはすっかり定番化して、Camuroでは あえて使うのをやめる場合もあります・・・ まあ、全体的なデザイン次第ですが。
このフルトーンタイプのノブの歴史、僕はよく知らないんですが、初期(90年代前半)のFulltoneにはチキンヘッドやバケット・タイプのノブが使われており、いつの間にかフルトーンのスタイルを確立していた、そして、これもいつの間にかブティックペダルといわれるところはこぞって採用していたという印象なんですが、シンプルなデザインで僕も好きです。しかし、これだけ一般化されていても(中国の深センや上海の電子市場に金型そのまま使っただろう?みたいなノブが売られているし)、サイズ(寸法)がネットで調べても出てこないので、自分メモの意味もあって(笑)、今日の日記に記させてもらうことにします。
手持ちの品で実測しました。
Fulltone Style Knob フルトーン タイプ ノブ
(1)GT-500に付いているクリーム色のノブ: 直径19.06mm、高さ14.57mm、ポット軸 6.29mm、横ネジ式・マイナスビス
(2)OCDについている黒色のノブ: 直径19.08mm、高さ14.56mm、ポット軸 6.25mm、横ネジ式・六角イモネジ
(3)カタログ販売業者から購入した白色のノブ: 直径19.03mm、高さ14.53mm、ポット軸 6.31mm、横ネジ式・マイナスビス
3つ比べてみると、直径(外径)19mm、高さ14.5mm、ポット軸(内径)6.3mmといったところでしょうか。
ノブやシャフト穴も完全な正円でないし、測定誤差があるので、大体こんなものということで捉えておいてください。
ちなみにFulltoneのポット(POT、ポテンショメーター。ボリュームやゲインなどに使う可変抵抗器)の軸はミリ規格(6mmφ)です。MXRなどのインチ規格のシャフト(1/4インチ≒6.35mmφ)には無理がありますね。力を入れればはまるけど、外すのは難しくなるのでミリサイズのノブを使うのはやめておきましょう。インチサイズ対応のフルトーンタイプ・ノブが出ていますので、そちらを使うようにしましょう。
Fulltone Style Knob フルトーン タイプ ノブ
それと、OCDの黒色ノブは六角イモネジが付いているんですが、これも当然ミリ規格。1.5mmのレンチで回します。インチ規格のレンチでは上手く回せませんのでお気をつけて。
Fulltoneってアメリカのブランドなのでインチ規格かな?って思ってしまうけど、ギターの世界と違って、エレクトロニクスの世界はミリ規格が多いです。でも、ユニバーサル基板の穴のピッチは2.54mmのものが主流(4mmピッチもあります)なので、ごちゃまぜ感もありますが。
その他、気づいたことですが、カタログ販売の業者から購入したノブに比べ、Fulltoneのノブはバリが取れてるし、インディケーターのラインのインクも溝からはみ出さずちゃんとしてますね。ちゃんと選別したものを使ってるのかな?
それでは、今日はフルトーン風ノブのお話でした。
なぜノブの寸法をいまさら測るかって? それは内緒です(笑) デコ・ノブ製作のための寸法だし、とだけ書いておきます〜

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